月夜桜閲覧室

管理人の戯言(日常・二次三次元の萌え)+創作小説です。

スポンサーサイト

  1. --.
  2. --.
  3. --
  4. (--)
  5. --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リレー小説『四季の庭』

  1. 2006.
  2. 09.
  3. 04
  4. (Mon)
  5. 00:10
注)このタイトルには、BL要素が含まれています。

BLが苦手、生理的に受け付けない方、BLという言葉を知らないという方は、此処から先を読まないでください。

此処から先を見て、不快な思いをしても当方では一切の責任を負いません。

自己責任で、一つよろしく。


2話です。
さくさく行きましょう!!

あ、全7話でした。
2話は、詩呉ちゃんです。

では、いける方だけ、どうぞ。

「リレー小説『四季の庭』」の続き▽
『四季の庭』二話詩呉担当



耳鳴りがするような冷ややかな部屋だ。
夜闇にも似た薄暗い部屋にぽつんと少年は居る。
開かれることの長らく無かった襖をじっと見つめて揺れる瞳でただただ時を待ちわびる。


「早く…早く…もっと、早く…」


その瞬間が近いことをこの部屋の主は感じ取っていた。
なぜなら近づく気配は彼のものだから。
ふらりと襖に近づいて、その華奢な指先を這わせる。

この先には同時に有ることのない薄紅と赤がある。
その混在はしかしながら美しく、それを見るのは彼と共にでなければ、少年にとっては意味がない。




何度分かたれたことだろう。
少年は早く、早くと呟きながらその瞬間を待つ。
悲劇が繰り返し、悲しみが襲い、回り、巡り、絶望に心裂かれたこの輪廻も、ここで途絶える。
彼は自分と共にあることを約束してくれる。
もう一人では逝かないと、寄り添ってくれると、少年には解っていた。
彼の気配が強くなり、少年は首を傾げた。
鴉の羽のように艶やかな夜色の髪はさらりと揺れた。


スッ。
音もなく開かれた襖。
続く廊下の数歩か先に待ちわびた彼の人が立っていた。
彼の人の視線が薄紅を捉えながら少年の足下に落ち、少年はその薄紅を指先に捉えて唇に触れさせる。



半月に象られた唇は小さく言葉を紡ぐ。



「おかぇりなさい…」
それは今にも消えてしまいそうな心許ない声だったけれど、性質は鈴の音色のようだった。




とたんに灯った明かりに、初めて目にした光景に彼が驚くことはない。
我らが主が揃ったのだと歓喜するように次々と明かりが灯る中で一人の女が彼に近づいて恭しく頭を下げた。
彼が彼女の方を向いたとき、吹き抜けた風に薄紅は舞い上がり、それは少年の心情を表したように彼の視線を離した。
少年はその部屋からするりと気怠げに歩みを進め、ついっと彼の裾を引く。
その目は、自分を見て欲しいと雄弁に語り、それを感じ取った彼は笑う。


「あぁ…帰ってきたよ」
少年はやっと、彼の腕の中に帰ることができたのだった。





*************

はい。2話です。
いやーもうね。詩呉ちゃんのおかげで上手くBL方向に誘導して頂きましたよ!
ホント、助かりました。
1人じゃ、これから先の展開に持ってけなかったですよ…。

では、次は3話をUPしますね。
スポンサーサイト

COMMENT

Would you like to comment?


  管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

TrackBack URI for this entry

side menu(1)

プロフィール

氷櫻音羽

Author:氷櫻音羽
北に生息する妄想族。
主食は妄想。
ずっと二次元とラルクが好きだったけれど、KAT-TUNのデビューと共に三次元にも目覚めた駄目人間。

人生の岐路で迷走中のアラサーヲタク(涙)

FC2カウンター

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

Powered By FC2 blog

FC2Ad


【 Template & Material 】
FC2blogの着せ替えブログ
Template: retro-chic_rose

side menu(2)

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。