月夜桜閲覧室

管理人の戯言(日常・二次三次元の萌え)+創作小説です。

スポンサーサイト

  1. --.
  2. --.
  3. --
  4. (--)
  5. --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リレー小説『四季の庭』

  1. 2006.
  2. 09.
  3. 05
  4. (Tue)
  5. 01:01
注)このタイトルには、BL要素が含まれています。

BLが苦手、生理的に受け付けない方、BLという言葉を知らないという方は、此処から先を読まないでください。

此処から先を見て、不快な思いをしても当方では一切の責任を負いません。

自己責任で、一つよろしく。


はい。本当に、さくさく行きましょうね。
いやぁ、ネタがなくても更新できるのは良いね!(えー)

…いや、ウタワラ見逃しましたが。
……大好きなたっちゃんのソロが有ったのに…。ううっ(号泣)
ああ…そういえば!!昨日はゆっちの誕生日でしたね!
そして、一ヶ月後はたっちゃんの誕生日ですね!
その一ヶ月と四日後は。私の…(いいって)
同い年ですからね。


では、3話。いける人だけどうぞ。
「リレー小説『四季の庭』」の続き▽


『四季の庭』3話氷櫻担当

掌で触れた、濡れ烏の髪は艶やかで。
記憶の其れと、何も変わっていなかった。

舞う、薄紅。
響く、蝉時雨。
夏の澱んだ空気は、何時しか動き、流れ、秋の其れを持って、流れ始めた。

その濡れ烏を、指で掬う。それは、指に留まることなく艶やかに、流れ落ちる。
其れを、目で追い、又その掌で撫で、そのまま、紅葉の重色目にもたれかかるように、彼は崩れ落ちる。
腕は、背中を抱き、肩口に顔を埋める。

「どぉ・・・したの?悝嶺(あざね)・・・まだ・・・眠たいの?」

両腕を挙げて、彼の、悝嶺の背中にゆっくりと腕を回し、笑う。
嬉しげに。恍惚として。
その声は、中性的、涼やかで、暗く。長閑で、暗い。
良く通る。鈴の音のよう。
そして幼けなく響く。

開け放たれた雨戸から差し込む光。
光と闇がくっきりと別れ、悝嶺は光に存在する。
彼が抱きしめる、紅葉の重色目を纏う白い肌の持ち主は、依然暗闇に存在する。
光が当たることを、厭うように。
その白い手は、光を避けるように、きつく、悝嶺を抱きしめる。

「ねぇ・・・。眠いの?・・・そうなら、寝てもいいよ?・・・でも。もう、僕を独りには・・・しないで」

独りは嫌だよ。と。

貴方が居なければ、此処はとても寂しい。
貴方が此処に居なければ、此処は、眠りにつく。

空気も。気配も。音も。光も。闇も。
何もかもが、停滞して。澱む。
記憶も。運命も。輪廻も。因果も。
呪いのように。

「御免・・・。もう、独りには、しない」
気だるげに、肩から顔を上げ、ゆっくりとその唐棣の瞳を捉える。
美しい、緑柱石の虹彩の色で。

永久を、生きるのだ。
贖い切れない罪と共に。
懺悔も、贖罪も、受け入れられない。

ただ一方的に。絶対者が、戯れのように、記憶と、運命と、輪廻を捕らえる。
因果を断ち切れない。

籠の中の鳥のように。其処から出ては生きては行けぬ。
網の中の魚のように。其処から出る術を知らずに。
此処からは逃げられない。

手を伸ばせば届く位置にある自由とは、違うのだ。
手を伸ばしても届くことのない、月のように。自由は遥か彼方に存在する。
決して届くことのない場所に。

「やっぱり。綺麗だね。その瞳。翡翠でもない。その緑柱石の・・・いいなぁ」

くすり。と妖艶に瞳を細め、彼の眼球に唇を近づける。
口付けるように。そして、紙一重の位置で、唇を近づけるのを辞め、薄っすらと、唇を開く。
そして、赤いその舌で、光を受け光る緑柱石の瞳を一度だけ、舐める。
彼は、何時ものように、瞼は閉じずに。其れを受け入れる。

「ねぇ。其れを、ずっと。ずっと。僕に頂戴?誰にもあげないで。・・・全部。僕に頂戴」
誰にも。渡さない。
貴方が、居なければ。この永く終わることのない生を行き続けるなど。
出来るはずがない。
「・・・頂戴・・・。ね。そして・・・もぉ、独りにしないでぇ・・・」
きつく抱きしめる。
唐棣の虹彩を有する眼窩から、涙が零れる。
今まで、耐えてきた悲しみと、孤独に耐え切れぬ思いと共に。
離れて生きるなど。できないのだと。理解した。別たれた時を独りで生きて。
「御免・・・。本当に。もう、何処にも行かないよ。だから・・・泣かないで」

眩しいくらいの陽光は、何時しか落陽に変わり二人の居る空間を蘇芳色に染め上げる。
舞っていた、薄紅もいつの間にか、紅葉の葉に変わり、さらさらと流れる。
響いていた、蝉時雨も何時しかその音を、鈴虫の涼やかな音に変えていた。

夜を誘う、気配。
其処に、藍の着物を纏った、狐の面の女が、すぅ。と音もなく現れる。
その白い面の左頬には桜色の涙。

「お帰りなさいませ・・・。今夜の宴の支度が整いました故・・・」

其れだけを言い残し、その女はまた音もなく、その場から立ち去る。

「・・・行こうか・・・弧月」
呼ばれた名に、無邪気な笑みを返し、伸ばされた手をとる。

落陽の、その対の場所はもう、濃紺に染まり始めた。







*************
3話ですー。
いやー詩呉ちゃんのおかげで、上手くいい感じのエロ(笑)に持っていけたかと。
1人で書いたらここまで書けなかったかなぁ…と。
ありがとうです。

スポンサーサイト

COMMENT

Would you like to comment?


  管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

TrackBack URI for this entry

side menu(1)

プロフィール

氷櫻音羽

Author:氷櫻音羽
北に生息する妄想族。
主食は妄想。
ずっと二次元とラルクが好きだったけれど、KAT-TUNのデビューと共に三次元にも目覚めた駄目人間。

人生の岐路で迷走中のアラサーヲタク(涙)

FC2カウンター

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

Powered By FC2 blog

FC2Ad


【 Template & Material 】
FC2blogの着せ替えブログ
Template: retro-chic_rose

side menu(2)

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。