月夜桜閲覧室

管理人の戯言(日常・二次三次元の萌え)+創作小説です。

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The last guilty SS

  1. 2006.
  2. 06.
  3. 23
  4. (Fri)
  5. 00:00
注)このタイトルには、BL要素が含まれています。

BLが苦手、生理的に受け付けない方、BLという言葉を知らないという方は、此処から先を読まないでください。

此処から先を見て、不快な思いをしても当方では一切の責任を負いません。

自己責任で、一つよろしく。




因みに、本編です。
気が向いたら、SS形式で連載していくことにしました。
完結するといいね(他人事?!)
「The last guilty SS」の続き▽
++++The last guilty++++




ふと、思い出す事がある。
幸いと呼べた日々とそれが、壊れた日のことを。
忘れたと思っていても、消せない現実。
今もこの胸に影を落とし、そして消せない感情を残したまま。

あの、忘れえぬ日々を・・・。

         Ⅰ『終わりへの出逢い』
それが、出逢い。
君との始まり。よく、覚えている。
忘れることは、無いだろう。
あの、虹色の影が落ちる空間での事を。

静謐に満ちる聖堂。
陽光が、ステンドグラスから射し込み、極彩色の影を石畳の聖堂の床に落としていた。

決して高価ではない、十字架に掛けられた主と、聖母の彫刻が並ぶ祭壇。
其れを飾るのは、信者達が思い思いに持ち合った、季節の花。
更紗は静かに聖書を閉じ、祭壇から降りようと一歩足を踏み出した。
これから、庭の手入れをしなくてはならない。

「牧師様!」

突然、聖堂のドアが勢い良く開かれ、少年の声が自分の肩書きを叫んだ。
丁度、逆光になっていて少年の姿は、シルエットでしか解らない。
しかし、それだけで、更紗にはその少年が此の場にふさわしくない者だということが、直感的に解った。
少年は、此処まで走って来たのか、肩を上下させてその場に立っていた。

(いや、そうではないのかもしれない。昼だからか?それとも、此の場のせいか?)
思考しつつ、呼吸を落ち着かせ、聖堂の中に踏み込んでくる少年に、更紗は静かに告げる。
「此処は、お前のような魔に属する者が訪れる場所ではない。帰れ」

そう宣告され、少年は驚いたような表情をした。
そして、悲しげに、苦しげに、そしてどこか嬉しそうに笑い、ため息をついた。
「・・・やっぱり解るんですね。貴方には」

出口に向かうために、祭壇から離れ、少年に近づいたことで、少年が聖堂に数歩入ってきたおかげで、少年の容姿がすこしづづ明確になる。

少年の黒髪のウルフカット。赤い瞳はまるで血のようでとても印象的だった。肌が少し、健康的とはいい難い色をしていて、今にも倒れそうに病的なものであるのに、唇は血のように赤く浮いて見えるようだった。
首にシンプルなデザインのチョーカー。全体的にカジュアルな服装の何処にでも居そうな少年だ。
耳に輝く、ぶら下がるタイプの銀のクロスのモチーフのピアスが、揺れた。

「解らないはずがないだろう。私は教会に、つまりは聖に属するものだ。魔に属する者の気配が判らない、では済まされない」
「・・・正論ですね」
少年は、くす。とその赤い唇で笑みの形を、作る。
そして、眼を瞑り深呼吸をしてみせた。

何かを、決意するように。
そして、その横を、無感動に・・・いや嫌悪的に通り過ぎようとする牧師の、更紗の腕を掴み、嫌悪の眼をこちらに向ける更紗の眼を、少年はその赤い瞳で見つめて言葉を紡ぐ。

「俺、貴方のことが好きです。・・・もう、ずっと前から」

牧師は、驚愕の表情と魔の属するものへの嫌悪感が織り交ざった表情で少年を見た。



腕を、掴んだ瞬間牧師様は隠しようもないほどの嫌悪に、憎悪に満ちた表情を浮かべた。
仕方のない反応だ、と、思った。
しかし、その表情を見てしまうと、決意していた言葉を、紡ぐのを躊躇いそうになる。 
それでも、此処までくることを、告げることをやっと決意したのだ。
伝えなければ、いけない。

時間が、ないのだ。

「俺、貴方のことが好きです。・・・もう、ずっと前から」 
告げた言葉に、牧師様はこの世のものとは思えない言葉を、モノを眼にした。そんな表情を浮かべた。
その反応は、想像に難くないモノであった。
何度も、この言葉を伝えようとそう思っても、そのような反応を返されるのが、怖くて実行できないで居たのだから。

それでも、実際眼にしてしまうと、その衝撃は思ったより大きくて、表情が、崩れそうになるのが・・・判ってしまった。         

「あ・・・」

そして、牧師様の腕を掴んだ手の力が緩んだ。
其れに気付いた牧師様は、想いっきり振り払って、足早にその場を離れようと、そのまま早足で立ち去ろうと、足を踏み出していた。

駄目だ。まだ。
時間が、ないのに。

「ま・・・待って!・・・これは、本気です。冗談なんかじゃない。
からかってなんかも居ない!魔に属する者の、性質なんかでもない。本気なんだ・・・・・・本気、なんだ」
形振りなんて、かまっていられなかった。
「・・・俺の名は、細雨といいます。覚えておいて下さい。」
本音を、その記憶に、自分の名を、刻んでもらわなくてはならない。
少しでも、気にかけてもらいたい。
そう思って、やっと、自分の名前を告げることが出来た。

最初は進んでいた牧師様の歩みが、いつの間にか止っていた。
背を、こちらに向けたまではあったが。
それに気付いて、だんだん、表情が笑みに変わっていくのが判った。
少しずつ、余裕が戻ってくる。

「帰れ」

そう、言われても、余裕が、心に出来ていた。
牧師様は、いつの間にか、自分の言葉を無視できなくなっていた。
それは、即ち、何処かに自分の言葉が一瞬でもひっかかった。
そういうことだ。
「いやですよ。まだ、貴方に伝えたいことがあるんです・・・」
「帰れ」
返された言葉を無視して、何度も何度も伝える。
「俺は、本当に貴方のことが好きです。これは、冗談でも何でもない。貴方に振り向いてもらえるまで、俺は、何度でも此処に来ますよ」
「来るな。迷惑だ。お前は、此処にふさわしいものではない。・・・貴様は魔に属するものだ!・・・人間の生血を啜る、忌まわしい吸血鬼ではないか!」
「貴方には、何も言わなくても、其処までわかってしまうんですね・・・でも、俺、十字架だとか、日の光だとか・・・そういうの平気なんです。だから、何度でも、此処に来ますよ」




昼間の陽光が、教会の、聖堂の前庭を照らす。明るく。
風が、木々の葉を揺らす。
「だからと言って、此処にふさわしいわけではない。お前は、所詮魔に属するものだ。・・・帰れ、そして二度と来るな。・・・もう二度と、私のことが、・・・好きだとか、言うな。迷惑以外のなにものでもない」
そういって、教会の居住スペースの方へ歩を進めてゆく。

細雨は、一層笑みを濃くする。
喜色の笑み。
「何度でも、来ますよ。貴方に何を言われようとも!俺は、必ず、貴方に振り向いてもらいます。・・・何度でも来ます。何度でも・・・牧師様・・・いえ・・・更紗さん」

貴方に、振り向いてもらえるまで。
残された、時間が許す限り。


忘れえぬ出会い。
忘れようとも忘れられぬ、鮮明な。
あの、ステンドグラスの影に、陽光に彩られた、記憶。

そして、終わりに向かう物語。
此処に、彼が立つことを決めたときから・・・いや、彼が、彼に想いを寄せてから、本当に『はじめから』終わりに向かうためだけの出会い。

・・・・・・それは最初から、終わりに向かうためだけの・・・想い。

                              続く
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COMMENT

キターッ!!!

よくやった愛方!!!!!

やっと見れましたよぉ~!!萌ー萌萌ー!!
なんていうか細雨の更沙への想いが切ないー。だいたいの結末の流れを教えてもらっただけに切ないー!!!
ちゃんと連載始めてくれた御礼に今度イラスト贈呈します。細雨は少年風?更沙は成人だよね…。設定資料なんか今度メールでもしてください。


あー萌ー。続き早く読みたいー。

黒髪wolfcut!!!
イイね!

毎度の事ながら、細やかな描写にはもう脱帽。ついでに脱いだ帽子もタベチャウ!!(クウナ

初見のキャラ入れ込み具合は
更紗さん寄り。

牧師って、イイヨネ。
吸血鬼って、萌えるよね。

ウフフフ。

 それでは、この辺で。
また来まするー。

後書き・・・みたいなもの。

続きに、直接書くのもアレだったので、コメントに書きましょう。
どうですか?

長らくお待たせしました・・・。特に愛方・・・(笑)
私、初のBLです!
最初は、ね、1話をSSくらいの短さで何回か分けて書こうと思っていたんだけど・・・。
書いてるうちに、楽しくなってさ!(笑)
気付いたら、1話書いてました。とさ。
長い長い。SSじゃあないな。

出会いのシーンは、悩んで悩んで書いている時から、何度も変わってます。
・・・悩みに悩んで、やっと此の形に落ち着きました。

さて、これからが又、頑張りどころですなー。
続きは何時になるでしょうかね(遠い目)

感想を聞かせてもらえれば、嬉しいです。

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プロフィール

氷櫻音羽

Author:氷櫻音羽
北に生息する妄想族。
主食は妄想。
ずっと二次元とラルクが好きだったけれど、KAT-TUNのデビューと共に三次元にも目覚めた駄目人間。

人生の岐路で迷走中のアラサーヲタク(涙)

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